人の身体は指先一本一本、身体の前後左右斜め― あらゆる角度からみていかないとわかりません。本来、歪みの解明はそこから始まります。
これ、細部に触れてわかったことー。
その名のとおり、手・腕を使って体を整えていく方法です。体を見ていて何が一番問題かといいますと、歪みではなく
@筋肉が本来の働きをしているかどうか
―筋肉がちゃんと伸び縮みできている=筋肉の柔軟性,
A関節の弾力性・遊びがあるかどうか
―骨(肋骨・骨盤・手足の指関節etc.)に動きがある
B体がバランスよく機能しているかどうか
―筋肉同士が癒着せず、独立し且つ協調して働いている
―筋肉・骨があるべきところにある
だと思います。
人の体というのは左右対称にはできていません。肝臓は右側に一つだけしかありませんし、利き手がある時点で左右の体の使い方がまるっきり違います。ですので、歪みは誰にでもあるのです。
@〜Bをクリアしていれば、たとえ歪んでいたとしても、体に痛みを訴えたり、動けなくなることはほとんどないと思います。ただし、内臓的な問題は別です。これはあくまで骨格的な観点からみたものです。
難しいお話はさておき、要は固まってしまうのが一番よくないのです!
動きのない状態・弾力性のない状態―
わかりやすいところで言えば「肋骨」です。肋骨(横隔膜)は呼吸によって開いたり閉じたりします。しかしこの肋骨が固くなってその動きなくなると、息を思いっきり吸えませんし、思いっきり吐くこともできません。胸がふくらんだり締まったりの動きがなくなるのです。
そうするとどこを使って呼吸をするかといいますと、肩・首です。
特に首の前側にある胸鎖乳突筋☆という筋肉を過剰に使います。過剰に使われれば当然凝って硬くなります。
この筋肉が硬くなると目の奥の痛み・前頭部の頭痛・耳鳴り・胃の不調等を起こします。
この筋肉が縮むと、姿勢的にも顎が前に突き出てきて、最終的に猫背になることが多いです。
要はどこか一か所が硬くなることで負の連鎖が起こり、いろいろな症状を引き起こすということです。
呼吸は生命活動の基本なので、肋骨周辺(胸郭)は必ず弛めるようにしています。弛めて呼吸が深くなることで、頭が弛み、骨盤が弛み、内臓の働きが活発になり、血のめぐりもよくなります。
実際、施術後、肋骨をチェックしてみると、圧した時に弾くような感じがでてきます。弾力性がもどってきた証拠です。
施術前に頭・肋骨・骨盤をそれぞれチェックします。その時点でその人の呼吸の深さがだいたいわかります。
また、骨盤をチェックするときは、お尻側の仙骨という骨で観ていきます。弾力性のある方は、睡眠が深かったり、生理が定期的に来ていたりと、やはり健康なのです。
ですから筋肉の柔軟性・骨の弾力性は歪みより重視して施術を行っています。
あと大切なのはバランスです。
バランスと言われてもどういう状態がバランスがとれているのかわかりにくいと思います。
もしバランスがとれていたとしたら
足が地面をおしあげ圧すことで、頭が上方へ伸び(下に行くから、上に行くことができる)
骨盤の環が横隔膜の環を、横隔膜の環が肩の環を安定させることで、腕が伸び拡がることができる―
体が重力に抵抗するというよりは「重力を生かした状態」で機能することができるのです。
ではこうなるためにどうのように施術していくかというと、筋肉を圧したり、ストレッチを加えたり、手や肘でローリングしたり、体の反射区(神経リンパ反射・神経血管反射・手足反射点等)を刺激したり…いろいろな手法を使っていきます。必要によってはキネシオテーピング(固定テーピングでははく、筋肉をサポートするテーピング 料金込)を使用することもあります。
まずは姿勢チェック・歩き方チェック(初診料は頂きません)を行いますので、その時に体の癖を認識できると思います。
体に意識をむけることで、そこから深い意味でもケア―心のケア―が始まります。
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体は前後・左右で交互に凝り、スパイラル状に捻じれる傾向にあります(左図)。
そのようにして体のバランスを維持しようとするのですが、この状態が慢性化すると、様々な症状(痛み・血行不良・内臓の不調等)を引き起こします。凝っている筋肉(過緊張筋肉)の対をなす筋肉は脆弱している可能性があります。過緊張筋肉は弛め&抜き、脆弱筋は筋肉を活性化させるために神経刺激を行っていきます。
場合によってはストレッチや筋トレを指導させていただきます。そこまでは……という方は、もちろんリラクゼーション目的で受けていただいてもOKです☆
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60分 4,000円 90分 6,000円(おススメの時間) 120分 8,000円
※やわらかい生地の服をご持参下さい
筋肉間の癒着・引っ張りをとり 関節をゆるめ 身体を脱力させる―